ドライフードと便秘
犬猫ちゃんは、ドライフードを常食していると〝便秘〟を引き起こすおそれがあります。
前兆として、うんちがコロコロでカシカシの乾いた、例えるならば紙ねんどのような“乾燥便”になってませんか?
<便秘とは>
単に便の頻度が少ないだけでなく、排便しにくい状態をいいます。
便秘=頻度 だけで考えてしまうと、
・2日に1回で、便秘の子(フード)
・3日に1回でも、理想的な頻度/理想的な便 で排便する子(手作り食)
もいますので、便の頻度が少ないだけでは一概に便秘と言えません。
うんち自体の状態も大事です。
ですが、以下では〝便の頻度〟に絞って解説します。
<手作り食では>
大多数で、便の頻度やカサが減ります。
飼い主さんは、便秘ではないか?と驚かれます。
頻度が減る理由は過去にも投稿しています。
<ドライフードでは>
食物繊維が多いため、頻度が増え、便のカサも異常に増します。
(それが普通と認識されがち)
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そのまま食べ続けると、総水分摂取量が減り、体は脱水傾向に。
(ただでさえカサが多い便は、水分量がたくさんないと乾燥うんちになります)
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うんちが乾燥状態に(便秘予備軍)
↓
乾燥うんちは、排便自体が不快(肛門が痛い、スムーズに出ない)
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排便頻度が減る(便秘)
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可溶性の食物繊維が大量に入ったドライフードで解決を試みる(根本解決にならない)
実際に、便秘の子が多いため便秘用フードの需要はかなり高いです。
<頻度が多いとだめなのか?>
そもそも動物は一説では、便は自分の存在を敵に知らせるものです。
猫も犬も排便後、砂をかけて隠す習性はこのためです。
そういった意味でも、1日に何度も排便をするといったものではないです。