ドライフードの弊害 肥満
犬猫の「肥満」は万病のもとです。
肥満について悩んでおられる飼い主様は少なくないです。
「避妊去勢後に、それまでと同量与えると肥満になったりすることがある」
など、過去に投稿したりもしました。
肥満が解消されれば、
・ワンちゃんでは高ALPが改善されたり、循環器の障害のリスク
・ネコちゃんでは糖尿病のリスク
などが減ります。
そもそも、なぜ肥満になるのか。
ドライフードは想像以上に炭水化物が多いです。
例えば、腎臓病初期の犬用ドライフードは50%以上が炭水化物なんてこともあります。
おまけに脂質も多く、タンパク質は少ないです。
そのため、除脂肪体重(筋肉量)が減っていきやすいというデメリットもあります。
犬猫の一日のカロリーは、炭水化物・脂質・たんぱく質でとらなければなりません。
他のドライフードとカロリーが一定であれば、低脂質・低たんぱくのフードは必然的に炭水化物が多くなります。
にもかかわらず、フードには炭水化物を表示する義務がありません。
その結果、飼い主様の盲点となっています。
(炭水化物は、人の食品のほうでは表示義務あり)
また飼い主さんの中には、「フード給与表の通りに与えているのに」とおもわれるかもしれません。
給与表は目安です。
その量を与え続けなければならないということはありません。
おうちの子の体重増減にあわせて食事の組成やカロリーは調整する必要があります。