蚊の話
学生の頃の先輩が、蚊の研究をしていました。
蚊は、普段は煩わしいだけのような存在です。
しかし、いざ飼育して産卵・孵化させようとすると、水温や塩分濃度などに気をつけるなど案外繊細なようです。
国立感染症研究所で蚊の人工授精を見学させてもらった事があります。
産卵の際のエサは、もちろん人間の血。
蚊を飼育しているケージに腕を突っ込む先生・・・。
蚊に餌(血)を繰り返しあげ続けると、2パターンの変化がみられるそうです。
・全く痒くならない派
・少しかまれても痒くて痒くてどうしようもない派
後者の人は蚊の餌に向いていませんね。
ちなみに、蚊の人工授精には雄の蚊の腹部だけ使用します。
(下半身だけの状態にして使い捨てのような感じ)
残酷ですが、このようにして蚊の命の犠牲が様々な疾病の研究解明に役立っているのです。
これは蚊の話でしたが、私たち人間の豊かな生活の裏には、関係ないようでも沢山の生き物、動物の犠牲があるのだと思います。
思いを馳せて感謝する事を忘れずにいたいと日々思います。
ただ個人的に蚊には、家族に蚊アレルギーがいてるので、自宅で蚊が出没すると容赦なく叩いてしまいます。
また、スーパーで重たい目して買った肉で培った血液を無許可で吸いやがってこのタンパク質泥棒が!と思っています。
蚊も間寛平さんばりに「血ぃ吸うたろか~」と体張って吸っているのですね。